青山美智子さんの『人魚が逃げた』が発売された秋から、決めていました。
3月最後の土曜日に、銀座へ行こうって。
作品では晴れの日なのだけれど、この日は前日差−6℃の雨模様。
それでもやっぱり、この日は現地で愉しみたい。
というわけで、防寒しっかりでいざ銀座へ。
『人魚が逃げた』小旅プラン
事前にGoogleマップで、人魚聖地巡りプランを作成。

- 銀座木村家
- 和光ビル時計塔
- 教文館
- カフェーパウリスタ
4か所を、この順番で巡ってみます。
移動はもちろん、歩行者天国で。
木村家で早めのお昼を食べて、12時に時計塔へ。
そのあと教文館へおじゃまして、最後はパウリスタで〆る。
それにしても旅程を組み立てる作業って、なんて至福の時間なのでしょう。
聖地4か所log
予定外のことが起こる、それも旅の醍醐味。
①銀座木村家

銀座駅A9出口すぐの木村家さん。
お目当ての2階喫茶へ上がるものの、待ち客が列に!
雨と言えど、ここは銀座でしたね。
というわけでっと。
1階であんぱんなど、お土産を購入。
すぐ近くの教文館さんへ行きましょう。
②教文館

さっきまでの喧騒がウソのような静けさに、ホッ。
なんて素敵な本好きのための空間!と、ゆっくり棚の間を歩く。
そんなとき外から「まもなく歩行者天国です」の声が。
あと15分で、お昼の12時です。
そうそう!ここはぜひ、教文館のブックカバーをいただけたら幸せであります。
ちょうど『木曜日にはココアを』を妹にあげて、在庫がなかったのでした。
それにしても青山作品が潤沢で、ニマニマ。
ココアを手にして、レジへ。
本の博士のような雰囲気の素敵な店員さんに、カバーを掛けていただきました。
嬉しいなぁ。
今度は4階のカフェにも行ってみたい。
さて、外のアナウンスも頻繁になってきましたよ。
③和光ビルの時計塔
時計塔へ行かれる方へ。
真下から見ると…時計塔、見えません笑。
対岸に渡ると、その御姿が拝めます。
あれ〜?ここだよね?と、バタバタ。
その代わり時計塔の音色は、しっかり耳にいれました。
午前と午後の、やさしい結界みたいな響き。
目の前の景色は現実なのかな…なんてやっぱり思ってしまう。
さてさて、スマホを持つ手も冷えてきたので、パウリスタへまいりましょー!
④カフェーパウリスタ
パウリスタが出てくる作家さんのお話は、なんだか特に好きなのです。
中に入ると「お二階へどうぞ」と。
嬉しい…。作中も2階なんです。
他にお客様はひと組ほど(たしか)。
窓際がすべて空いている!
ここかなぁと、端の席へ。
オペラを頼むのがこの聖地巡りのセオリーとは思うのだけれど、チョコケーキが得意でないので、キッシュのセットを(おなかもぺこぺこ)。
もちろん、森のコーヒーも忘れなく。
コーヒーを飲みながらキッシュを待つ間、よき時間を過ごせていることに胸が熱くなる。
美味しかったに違いないのだけれど、胸がいっぱいで心ここにあらずみたいな感覚でした。
さて!ほこてんを通って、帰るとしましょう。
銀座歩行者天国
きっかり12時ではなくて、少しずつ。
警察の方が車を整理しながら、じわじわ始まっていくのですね。
ここぞとばかりに、わーい!と真ん中を。

案外みなさん、歩道を歩いていらっしゃった。
今日のお土産と支出内訳
木村家さんでは、あんぱんと美味しそうなパンをいくつか。
明日の朝食が愉しみ。
パウリスタでは、未使用紙ナプキンと、レジ前に置いてあったカードを。
このカードの正体は、銀ブラ証明書なんですって!

「楽しんだことを証明」だなんて、嬉しいなぁ。
さて今回の支出は、
- 交通費チャージ:2,000円
- 銀座木村家:1,400円
- 教文館:704円
- カフェーパウリスタ:1,580円
合計5,684円でした〆
ずっと一緒にいてくれたから|おわりに
実は銀座は、想い出あふれる街なのでした。
学生時代、4丁目の今はなき喫茶店でアルバイトをしていたのです。
和光も目と鼻の先だったけれど、土日は喫茶店の中にいたから、ほこてんも時計塔の音色も味わったことなかったなぁ。
次は晴れの日に来てみたい!
それでも年に一度の3月最後の土曜日に、こうして聖地巡りできたことは、満足感と達成感とで、心地よい疲労感。
マスクの下で、ワタシほぼ微笑んでいたと思うのです。
(※↓小説の内容に触れています)
赤ずきんには、綺麗な花は木村家にもあるよと教えてあげたい。
教文館なら、ジョバンニもゆっくり読書できただろうな。
パウリスタから外を眺めていたときに通った、素敵でおしゃれな海外の女性はラプンツェルだったかもしれない。
ひとり小旅だったけれど、ずっと作品の中の登場人物が一緒にいてくれました。
毎年、3月最後の土曜日は銀座へ。
帰りに思いついたこんなことも、今からもう待ち遠しいのであります。
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おまけの1枚。


